一人の女性に帰る部屋-主婦のリフォーム | 開発設計 一級建築士 建設コンサルタント 労働安全コンサルタントの株式会社エコマック


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一人の女性に帰る部屋

「えっと~、ここは私の部屋でしょ。」
「そして、ここが僕の部屋でしょ。」
「で、ここがお父さんの勉強部屋。お母さんの部屋だけないじゃん。可愛そう」
<まあ、何て可愛い子供たち。いいこと言うじゃん。聞いてた?お・父・さ・ん。>
そう、心の中で思いつつ、
「いいの、いいの。お母さんは、みんなの部屋におじゃまするから。」と答えておく。
「あの部屋でいいじゃん」
「ああ、あの2階の端っこね」
<おいおい、あそこは納戸でしょ。みんなの荷物が溢れんばかりに詰まっているでしょ>

そんなやりとりをしたのは、もう、何年も前のこと・・・。
みんな成長して、私が自由に送れる時間も増えてきた。
いつもの私の指定席はダイニングの片隅。
ここはここで、色々するのに便利なんだけど・・・。
<私だけの部屋か・・・。いやいや贅沢だな。朝、みんなが出かけた後は私一人で使えるんだから。>
あの人、覚えているかなあ?
私には、やり遂げられなかった夢があったこと・・・。
絵本を書き続けたかったこと・・・。
小さな部屋に小さな机と小さな椅子。窓があって観葉植物が1つ置けるスペース。
コーヒーカップとお菓子の入ったお皿が置けるだけの小さなまるいテーブル。
こんな場所でもう一度書いてみたい・・・。
小さくてもいい・・・、私だけのスペース。
いつの日かお願いしてみようかな、あの人に。